Webサイトに訪れたユーザーは “user_pseudo_id” という特定ユーザーを一意に識別するための値としてGA4で自動的に集計されます。
この “user_pseudo_id” をもとにBigQueryで特定ユーザーの行動を把握することができると、Webサイト運営における「改善」や「勝ちパターン」を見出すことにつながるかもです。(CVしたユーザーの行動把握など)
本記事では、それを実現するためのSQLクエリを紹介していきます。
- 国立理系修士2年(24歳 | 専攻は機械学習)
- SEOマーケティング会社で実務を2年ほど経験
- ブログ運営3年目(月間10,000PVほど)
- 2025年4月からIT事業会社のデータサイエンティストとして働く予定で、現在はBigQueryを活用したGA4やGSCのデータ分析に注力
GA4×BigQueryにおける基本的なSQLの使い方は下記記事で紹介してますので、参考までにどうぞ<(_ _)>
» GA4とBigQueryを連携するメリット& 基本的なSQLの使い方を解説
また、SQL(BigQuery)スキルを習得するために以下のUdemy講座はおすすめです。
» BigQuery で学ぶ非エンジニアのための SQL データ分析入門
GA4×BigQueryで特定ユーザーの行動を把握するSQLクエリ
さっそく下記にSQLクエリを紹介していきます。
SQLクエリ
/*
特定ユーザーの行動を把握
*/
select
format_timestamp('%Y-%m-%d %H:%M:%S', timestamp_micros(event_timestamp), 'Asia/Tokyo') as jst_time,
event_name,
event_params
from
`ga4-bigquery-pj-392206.analytics_342165491.events_*`
where
_table_suffix between '20240301' and '20240331'
and user_pseudo_id = '1439162265.1711059337'
order by
jst_time
時系列順に特定ユーザーのイベント名やイベントの中身を把握できるようなクエリです。
今回は2024年3月22日にお問い合わせが入ったユーザーがいたので、そちらのユーザーの3月中に取った行動データを分析していきます。
実行結果
上記のようにfirst_visitやsession_startのイベントが記録されており、その中身はどういったチャネルでどういったページに訪れているかなどが把握できます。
今回はGoogle検索で下記ページに訪れ、お問い合わせへと繋がったことがわかりました。
特定ユーザーの行動を把握する簡易版のSQLクエリ
先ほど紹介したクエリではあまり必要でない情報も取得しているので、要点を絞った簡易版のSQLクエリを紹介していきます。
SQLクエリ
/*
特定ユーザーの行動を把握(簡易版)
*/
select
format_timestamp('%Y-%m-%d %H:%M:%S', timestamp_micros(event_timestamp), 'Asia/Tokyo') as jst_time,
event_name,
array(
select as struct param.key, param.value.string_value
from unnest(event_params) as param
where param.key in ('page_title', 'page_location', 'campaign', 'source', 'page_referrer', 'link_url')
) as filtered_event_params
from
`ga4-bigquery-pj-392206.analytics_342165491.events_*`
where
_table_suffix between '20240301' and '20240331'
and user_pseudo_id = '1439162265.1711059337'
order by
jst_time
上記のように記述してあげることで、event_paramsの’page_title’, ‘page_location’, ‘campaign’, ‘source’, ‘page_referrer’, ‘link_url’だけを取得することができます。
実行結果
先ほどの実行結果よりスッキリしていることがわかるかと思います。
まとめ:特定ユーザーの行動を把握して改善に活かそう!
本記事では、GA4×BigQueryで特定ユーザーの行動を把握するSQLクエリを紹介しました。
特定ユーザーの行動がわかることで、お問い合わせしたユーザーがどういったチャネルからどのようなページに遷移していったかなどを把握して、Webサイトの改善や勝ちパターンの発見に活かすことができます。
ぜひあなたのサイトでも役立ててみてください(*`・ω・)ゞ
それでは本記事は以上とします。最後まで読んでいただきありがとうございました。